ヴィパッサナー①
10日間の心の手術ともいわれていますが、前乗り10日後の次の日の朝まで修行は続きますので、実際は12日間必要になります。
私は去年の夏を経て、今回で2回目の参加なのですが、
1回目はとにかくタイトな(全て座ると大変な量なのです。)
スケジュールについて行こうと必死でした。
ですが、今回はいい意味で、自分のその時の状態を見ながら座れたので、
コース中も帰ってからも、心と体がとてもいい状態に保てています。
初日は眠くて眠くて。。
座っていても一体どうしてこんなに眠いんだろうという位でしたが、
あ~これだけ体が疲れているんだな~と思えたのは、良かったと思います。
学習してきた成果ですね。
1日目は無理をせず、体と頭を休ませる事に終始しました。
3日目までは、ヴィパッサナーではなく心を鎮める為、
アーナ―パーナという瞑想法をやるのですが、座っている間中妄想が次から次へと、
ひっきりなしに襲ってきて、来たことさえも後悔し始めました。
普段とは動いているから気がつかないだけで、いつもこんなに妄想しているだと、
気付かされます。
自分の集中力のなさに情けなくなり、どんどん落ち込んでいくのですが、、、
でもどこにも発散する所がない。。
座りたくなくなっても、座る事しかする事がない。。
本当に5日目の夜まで散々でした。
始めは快適に思えた事も、もう瞑想なんかどうでもいい。。なんで来たんだろう。
次から次へ妄想が浮かび、1分も集中できない事に、本当に嫌気がさした時、
もう全てを手放し、妄想OK。
きちんと座っている事だけでも良しとしよう。
と思った瞬間、呼吸も穏やかになり、呼吸に集中出来るようになりました。
落ち着きがなく、興奮しやすく、訓練させる事を嫌い、あらゆる制御に抵抗する。
それがMind。酔った猿。野生の馬等ともたとえられますが、
Mindは何かをし続けないと滅んでしまうので、
私達が何かをし続けてしまうのは、(ゲーム、SNS、依存症等)
私達がやっているというより、Mindにやらされているんだという思いに至りました。
ラジャスな人は、自分のスケジュールを埋めるのに懸命だし、
タマスな人は、食べ過ぎたり、寝すぎたり、快楽に走りやすい。
どちらにしても、、、
そうする事によって、自分が生きているという事を、
それぞれが確認しているようにも見えてくる。
普段の私達は、外にばかりエネルギーを向けて、毎日汲汲しながら生きています。
ここに来て強く思ったのは、
簡単でシンプルなもの程エネルギーを必要としないし、
そういう生き方をしていれば、ありのままの自分に意識を向ければ、
もっと自分の人生を楽しむ事が出来る。
という事。
ヴィパッサナーとは、物事の表面だけでなくありのままを観察するという意味。
見せかけの真実に惑わされる事なく、、。